ちょっとコンビニに寄っただけ、あるいは荷物を積み込んでいる最中にドアを閉めたら、キーを車内に残したままロックがかかってしまう「インロック(キー閉じ込み)」は、ドライバーなら誰しも一度は経験する、あるいはヒヤリとするトラブルですが、スマートキーが普及した現在でも電池切れや電波障害によって依然として発生し続けています。もしインロックをしてしまい、スマホも車内で手元に何もないという絶望的な状況になった場合、まず周囲を見渡して、窓ガラスが少しでも開いていないか、あるいは半ドアになっている箇所がないかを確認し、もし数センチでも隙間があれば、そこから針金や紐などを差し込んでドアノブを操作したりロックボタンを押したりすることで解錠できる可能性があります。しかし完全に密閉されている場合は、自力での解錠は困難かつ車両を傷つけるリスクが高いため、近くのお店や民家で電話を借りて、JAFや加入している自動車保険のロードサービスに救援を要請するのが最も確実で安全な解決策であり、JAF会員であれば無料、保険付帯サービスでも無料で対応してくれるケースがほとんどです。到着までの時間はかかりますが、プロの隊員は特殊な工具を使ってドアの隙間からロックを解除する技術を持っており、数分程度の作業で傷一つつけずに開けてくれます。もし真夏で車内に乳幼児やペットが取り残されており、命の危険がある緊急事態であれば、迷わず警察や消防に通報するか、近くにある石やハンマーなどで最も運転席から遠い窓ガラス(破片が飛び散らないように)を割って救出するという非常手段を取らなければなりませんが、これはあくまで最終手段です。インロックを防ぐための最大の予防策は、「車から離れる時は、たとえ一瞬でも必ずキーを肌身離さず持ち歩く」という習慣を徹底することであり、ポケットに入れるか、カラビナでベルトループに付けるなどして、車内に置くという選択肢を自分の中から消去することが、二度と同じ過ちを繰り返さないための唯一の防衛策なのです。