私は都内の一人暮らし向け賃貸マンションに住んでいますが、入居当初から玄関のセキュリティには一抹の不安を抱えていました。築年数がそれなりに経過している物件ということもあり、玄関ドアには標準的な鍵が一つついているだけで、ピッキングや無理な侵入に対して十分な耐性があるようには見えなかったからです。特に、仕事で帰りが遅くなる夜や、長期の出張で家を空ける際には、誰かが侵入してくるのではないかという恐怖が常に頭の片隅にありました。そこで私が決断したのが、ドアに補助ロックを後付けすることでした。賃貸物件であるため、ドアに傷をつけたり穴を開けたりすることは厳禁です。インターネットで調べたところ、ドアの枠に挟み込んで固定するタイプの「穴あけ不要」な補助錠が多数販売されていることを知り、早速購入しました。取り付けは非常に簡単で、ドアの隙間に金具をセットしてネジを締めるだけ。わずか十分程度の作業で、私の玄関には二つ目の鍵が誕生しました。このロックを後付けしてからというもの、私の心理状態は劇的に変化しました。夜、寝る前に二つの鍵をかけるという行為そのものが、自分のプライベート空間をしっかりと守っているという実感を与えてくれます。また、外側からも補助錠がついていることが視覚的に分かる製品を選んだため、空き巣に対する強いアピールになっているという安心感もあります。実際に補助錠を使い始めて気づいたのは、物理的な防犯性能の向上はもちろんのこと、何よりも「自分で自分の身を守るための行動を起こした」という満足感です。不安を感じながら何もしないで過ごすのと、具体的な対策を講じて安心を手に入れるのとでは、日常生活のストレスレベルが全く違います。費用も数千円程度で済み、この金額でこれほどの安心が買えるのであれば、もっと早く実行に移すべきだったと後悔したほどです。現在は、この物理的な補助錠に加えて、安価なセンサーチャイムも併用しており、玄関周りのセキュリティは入居時とは比べものにならないほど強固になりました。賃貸暮らしであっても、工夫次第で住まいの安全性は高めることができます。ドアへのロック後付けは、非力な私のような一人暮らしの女性にとって、心の平穏を保つための最も有効な投資であったと確信しています。これからも、自分の住まいが自分にとって世界で一番安全な場所であるために、できる限りの対策を続けていきたいと思っています。