大切な書類や資産を守るための金庫ですが、いざ中身を取り出そうとした時に限って鍵がかかっている状態で開かず、ダイヤルを回しても手応えがなかったり、鍵が奥まで刺さらなかったりして冷や汗をかくことになりますが、金庫が開かない原因は故障だけではなく、単純な操作ミスや一時的な不具合であることも多いため、業者を呼ぶ前にいくつかのチェックポイントを確認することで解決する場合があります。まずダイヤル式金庫の場合、長期間使っていないと正しい番号を忘れてしまっているだけでなく、回す回数や方向(右に4回、左に3回など)を間違えていることが非常に多いため、取扱説明書やメモを見返しながら、落ち着いて最初から正確に回し直してみることが重要です。また、金庫の中に物を詰め込みすぎていて、中身が扉の内側に干渉し、かんぬき(デッドボルト)が圧迫されて動かなくなっている「噛み込み」という現象もよくあり、この場合は扉を強く押し込みながら、あるいはガタガタと揺すりながら鍵やハンドルを回すことで、圧力が抜けて開くことがあります。電池で作動するテンキー式金庫の場合は、単純に電池切れが原因でロックが解除されないケースが大半ですので、新しいアルカリ電池に交換してみるか、外部電源端子がある場合はそこから給電してみることであっさりと復活することがあります。もし鍵自体が回らない場合は、鍵穴にゴミが詰まっているか、潤滑剤(油)が切れている可能性があるため、掃除機でゴミを吸い出したり、鍵専用の潤滑スプレー(KURE 5-56などの油性スプレーは故障の原因になるので厳禁!)を使用したりしてメンテナンスを行うと改善することがあります。これらを試しても開かない場合は、内部の機構が破損しているか、リロッキング装置(破壊防止機能)が作動してしまっている可能性があるため、無理にいじくり回さずに専門の金庫開錠業者に依頼するのが賢明ですが、その際は金庫のメーカーや型番、鍵の種類を伝えることでスムーズな対応が可能になります。金庫は開かないとただの重い鉄の箱ですので、日頃から正しい開け方を家族で共有し、定期的に開閉確認をしておくことが、いざという時のパニックを防ぐための鍵となるのです。