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握り玉からレバーハンドルへの交換手順と注意点
築年数が経過した住宅では丸い握り玉タイプのドアノブが使われていることが多いですが、握力が弱くなった高齢者や小さなお子様でも楽に開閉できるレバーハンドルタイプへの交換は、生活の質を劇的に向上させるリフォームとして非常に人気があります。この交換作業を行う際の付け方のポイントは、既存の握り玉と全く同じ取り付け穴を利用できる「取替用レバーハンドル錠」を選ぶことであり、これさえ間違えなければ、新たにドリルで穴を開けたりノミでドアを削ったりといった高度な加工技術は一切不要です。具体的な手順としては、まず古い握り玉を取り外しますが、室内側のノブの根元にある小さな穴にキリなどを差し込んでロックを解除して引き抜くタイプや、プライヤーで根元のリングを回して外すタイプなどがありますので、構造をよく観察して分解していきます。古いラッチも引き抜いたら、新しいレバーハンドル用のラッチを挿入しますが、レバーハンドルは握り玉に比べてテコの原理で大きな力が加わるため、ラッチを固定するネジ穴が緩んでいる場合は、爪楊枝を穴に詰めて補強するなどの下処理をしておくと耐久性が増します。本体を取り付ける際は、レバーが水平になるように位置を合わせることが重要で、少しでも傾いていると見た目が悪いだけでなく、ラッチの戻りが悪くなる原因にもなりますので、水平器がない場合はドアのラインと平行になるように慎重に目視確認しながら固定してください。また、レバーハンドルには「右勝手」と「左勝手」といって、ドアの開き勝手によってハンドルの向きが決まっているものや、現場で向きを変更できるものがありますので、購入前と取り付け前に必ず確認し、自分の家のドアに合った正しい向きで取り付けることが、快適な使い心地を得るための絶対条件となります。
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一軒家の鍵交換その費用の全貌
一軒家の玄関は、家族の暮らしを守る最も重要な砦です。その砦の守りを固める鍵の交換を考えた時、多くの人が最初に気になるのが「一体いくらかかるのだろう」という費用面の問題でしょう。一軒家の鍵交換費用は、交換する鍵(シリンダー)の種類や、依頼する業者の料金体系によって大きく変動しますが、その内訳と相場を正しく理解しておくことが、適正な価格で、納得のいく防犯対策を行うための第一歩となります。まず、鍵交換の費用は、主に「部品代(新しいシリンダーの価格)」と「作業料金(交換工賃)」、そして業者によっては「出張費」という三つの要素で構成されています。その総額を大きく左右するのが、あなたが選ぶシリンダーの防犯性能です。昔ながらのギザギザした形状の「ディスクシリンダー」や「ピンシリンダー」は、部品代が数千円と安価ですが、ピッキングに弱いため、現在の一軒家の防犯対策としては全くお勧めできません。現在、主流となっているのは、表面に多数の丸い窪みがある「ディンプルキー」タイプのシリンダーです。内部の構造が非常に複雑で、ピッキングへの耐性が極めて高いため、防犯性を重視するなら、このタイプが基本となります。その分、部品代も高価になり、一万円から三万円以上するのが一般的です。作業料金は、既存のシリンダーを取り外し、新しいものを取り付ける技術料で、おおよそ一万円から一万五千円程度が相場です。これに出張費(無料~五千円程度)が加わり、一般的なディンプルキーへの交換であれば、総額で三万円から五万円程度が一つの目安と言えるでしょう。ただし、これは玄関の主錠が一つの場合です。一軒家の場合、防犯性を高めるために補助錠を追加する「ワンドアツーロック」が推奨されますが、その場合は、当然ながらもう一つ分の費用が追加されます。費用は、安心への投資です。単なる価格の安さだけで判断せず、その内訳と、得られる安全性を総合的に考慮することが、賢明な選択へと繋がるのです。