ドアノブの取り付け作業において、最も多くの人が犯してしまう失敗であり、かつ最も重要な工程と言えるのが、ドアの側面に埋め込まれる「ラッチボルト」の向きの決定です。ラッチボルトとは、ドアノブを回すと引っ込み、離すと飛び出してくる三角形の金属部品のことですが、この三角形には「斜めになっている面」と「平らな面」があり、この向きを間違えて取り付けてしまうと、ドアを閉めようとした時にラッチが引っ込まず、ガチャンとぶつかって閉まらなくなるという悲劇が起こります。正しい付け方のルールは非常にシンプルで、「ドアが閉まる方向に斜めの面を向ける」ということであり、つまり部屋の内側にドアが開く場合は、部屋の内側に向かって斜面が来るように、廊下側に開く場合は廊下側に向くようにセットしなければなりません。しかし、製品によってはラッチの向きが固定されておらず、取り付け前に手で回転させて向きを調整できるタイプや、ケースを開けて組み替える必要があるタイプも存在するため、説明書をよく読んで仕様を理解しておく必要があります。また、ラッチを取り付けるフロントプレート(金属の板)をドアの彫り込みに合わせてネジ止めする際、ネジが浮いているとドア枠と干渉して閉まりにくくなるため、ネジ頭がプレートと平らになるようにしっかりと締め込むことも忘れてはいけません。万が一、取り付け後にドアが閉まらないことに気づいたとしても、焦って無理やり閉めようとせず、一度ハンドルを外してラッチの向きを確認し、必要であれば再度分解して正しい向きに入れ直せば問題ありませんので、ラッチの向きこそがドアノブ機能の要であることを肝に銘じて作業を進めてください。